— (B)革新的生産・製造技術の研究開発 —

高付加価値セラミックス造形技術の開発

High-Value Added Ceramic Products Manufacturing 成形“型”なしでのセラミックス造形技術を3D積層造形技術の確立
研究実施機関(再委託先、共同実施先含む)
TOTO(株)、日本ガイシ(株)、日本特殊陶業(株)、(株)ノリタケカンパニーリミテド、産業技術総合研究所、大阪大学、(一財)ファインセラミックスセンター、九州大学、東北大学

背景

これまでセラミックス部材はわが国の最先端基幹産業を支えてきましたが、近年の中国・アジアの追い上げには激しいものがあります。そうした状況に対抗して国際競争力を維持していくためには、人件費やエネルギーコストの割合が大きい従来の製造プロセスを見直して、新たな価値を創造する技術革新が必須となっています。

目標

  1. 従来のセラミックス製造プロセスの制約を壊すことを目標に、成形“型”を無くす3D積層造形で、従来では不可能な複雑な造形を可能にします。また、立体形状の樹脂や金属にハイブリッドコーティングすることで、樹脂や金属に新 たな価値・機能を付与します(図1)
  2. (図1)革新的なセラミックス製品群の創出
    (図1)革新的なセラミックス製品群の創出
  3. 革新的なセラミックス製品群創出の基盤構築によりセラミックス産業にイノベーションをもたらします。

実施内容

  1. 3D積層造形技術

    型の要らない積層造形技術を開発するとともに、後焼結不要な直接レーザー焼結法を開発しています(図2)

  2. ハイブリッドコーティング技術

    AD法と溶射法との連続切替によって両手法の長所を融合させるハイブリッドAD法や、微粒子スラリー溶射法を利用し、立体形状への高密着・高機能な皮膜形成技術を開発しています。

  3. 基盤構築(部材化技術)

    上記プラットフォーム技術を基に、各社の部材を題材に、革新的生産技術の基盤を築きます。

(図2)3D造形による部材
(図2)3D造形による部材